レビュー

Album『SKETCHES OF EDEN』を聴いて

回顧する寂寥の瞬間
(とき)。柔らかな慈光に包まれながら。

《ミルラ》から《ダンテの夢》までを聴き終えて、まず頭をよぎってきた想いである。

ジャズを基調としながらも、クラシック、近・現代、前衛、実験、ポップス、ブギ、シャンソン、民族音楽、ヒーリングといった多彩な意匠をまとって立ちのぼってくる表現の数々。

そこには、マユ乃葉の指を通して紡がれてきた確かな音の在り様が深く刻まれている。
ケイアイによる5弦ベースがささやかに、したたかに支え、寄り添い、共に歌い、仕掛け合って。

音、組成、技巧、残響、余白にじっくりと耳を傾けつつ、納得のいく音楽のみを選りすぐった上質のスケッチがここにある。

 

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「the Twelve +」聴かせてもらいました

なんて瑞々しくて透き通っていて心に響く音たちだろうと想いながら、じっくりと聴き入りました。
一つひとつの表現世界は多彩であるのに、マユ乃葉さんの信じる一本の筋がしっかりと通っていて、固有の確たる世界観が伝わってきます。
音や和音に対する選択へのこだわりにゆるぎない美を感じました。
あと、低音や高音域の洗練された効果的な使用など、表現の自在さと練磨を感じました。
 
今のご時世、不安ややるせなさ、辛さに覆われていますが、信じる世界はあるんだよ、と語りかけてもらった感じでした。
希望と光を与えてくれる作品に出合えて、感謝してます。

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ピアノの一音一音に「内なる声」が感じられます

 

マユ乃葉さんは、基本ピアニストですが、ピアニカ等いろんな楽器を演奏するマルチプレイヤーです。

すべての楽曲を自身で作曲されておられます。

「SKETCHES OF EDEN」では、ケイアイさんがベースを演奏しています。

 

全曲インストルメンタルです。

音楽にジャンル分けはあまり意味がありませんが、敢えて言えば、ジャズが近いでしょう。

 

「SKETCHES OF EDEN」は、「エデンの園」をイメージしてつくられました。

まさに「エデンの園」に誘われるような感覚に陥ります。

静かですが、前衛的でもあります。

曲ごとの一言解説が、マユ乃葉さん自身によって記されています。

 

「the Twelve+」は、全曲ピアノのみの演奏です。

楽譜付きです。

 

ピアノの一音一音に「内なる声」が感じられます。

「ピアノってこんなに表現豊かな楽器だったんだな」と、改めて感じる次第です。

 

両CDとも、心を穏やかにして聴けば、「癒される」「心が洗われる」ことでしょう。

「音楽通の方」も、「そうでない方」も、「不思議な音世界」に導かれることでしょう。

 

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これまでにない世界観です

CD聞かせて頂いております

ずーっと聞いています

 

まずはソロ曲集 (the Twelve+)

 

独創的ですね

芸術性高い作品です

 

メロディの動きから

 

 哲学的でもなく

 複雑怪奇でもなく

 単純明快でもなく

 

ただシンプルに湧き上がるピアノの響き、CS IIと戯れているような不思議さ

 

その土台は直感であり、自然美であり、神秘的にも感じます。

 

 

Duo集(Sketches of EDEN) はベースが入り、リズムが生まれ、ピアノにリヴァーヴがかかり、美しくまとまっています。

 

スウィングしつつ、方向性はソロと同じく自然美であり、神秘的と思いました。

 

マユさんのタッチが良いですよね

どの曲もピアノのレンジを広く使った歯切れ、躍動感があります。

 

2枚のCD、総じてこれまでにない世界観です。